そう思ったらどうすればいい?
誰かの心を傷つけるつもりはなかったのに、後から「あれ? もしかして、今の言い方、ひどかったかな…?」とか、「あの態度、相手を嫌な気持ちにさせちゃったかな…」って、ドキッとしたことはないかな?
もし、あなたがそんな風に感じたなら、それはとっても大切な「気づき」だよ。
自分の行動を振り返って「もしかしてモラハラだったかも?」って気づくことは、すごく勇気がいることだし、そこから変わっていくことができるからね。
今回は、「モラハラしちゃったかも」って感じた時に、相手や周りの人にどう接すればいいか、一緒に考えていこう。
大事なこと:気づいたあなたは、もう変わり始めている!
自分の間違いに気づくことは、本当にすごいことなんだ。
そこから逃げずに、ちゃんと向き合おうとしているあなたは、もう変わり始めている証拠だよ。
ステップ1:まずは、自分の気持ちと行動を振り返ろう
相手や周りに何かする前に、まず自分の心の中を整理してみよう。
- 何がモラハラだったと感じた?
- どんな言葉を言った?
- どんな態度をとった?
- それは「いつ」「どこで」「誰に」したことかな?
- 例:「昨日、休み時間に〇〇に『お前は本当に使えないな』って言っちゃった。笑ってたけど、相手はちょっと顔をこわばらせてた気がする…。」
- なんでそんなことをしてしまったんだろう?
- ストレスが溜まっていた?
- 相手にイライラしていた?
- 誰かに認められたかった?
- 自分も誰かに同じことを言われたことがある?
- これは言い訳じゃなくて、自分がどんな時にそうしてしまうのかを知るための大切な振り返りだよ。
ステップ2:相手への態度と「ごめんなさい」の気持ち
自分の言動が相手を傷つけてしまったかもしれないと気づいたら、正直な気持ちで対応することが大切です。
- すぐに「ごめんなさい」を伝える勇気を持つ
- もし、相手がまだ目の前にいたり、すぐに会えたりするなら、できるだけ早く謝ることが大切だよ。
- 「ごめんね、さっき『〇〇』って言ったけど、あれはひどかった。嫌な気持ちにさせちゃったよね、
本当にごめんなさい。」- ポイント: 「悪気はなかった」などの言い訳は言わないこと。
- 具体的に何について謝るのかをはっきり伝えること。
- 相手がどう感じたか、「嫌な気持ちにさせちゃったよね」と、相手の気持ちを想像していることを示すと、誠実さが伝わるよ。
- 相手の反応をしっかり受け止める
- 謝罪したとき、相手はすぐに許してくれないかもしれない。
- 黙っていたり、まだ怒っていたり、悲しそうだったりするかもしれないね。
- その時は、相手の反応をしっかり受け止めて、「うん」「そっか」と相槌を打ち、黙って相手の気持ちを尊重しよう。言い訳したり、さらに何か言ったりするのはやめようね。
- 「ごめんなさい」と言って、すぐに仲直りできるとは限らないことを覚えておこう。
- 相手が話したがらない場合
- もし相手が「今は話したくない」とか、「もういいよ」と言ってきたり、避けるような態度をとったりしたら、無理に追いかけないでね。
- 「分かった。また話せる時があったら、いつでも話を聞かせてね」と伝えて、一旦距離を置くのも大切だよ。そして、その間も、これ以上相手を嫌な気持ちにさせないように気をつけよう。
ステップ3:周りの人や先生への態度、そして今後の接し方
一度モラハラをしてしまったかもしれないと気づいたら、周りの人や先生への態度も大切になるよ。
- 先生や信頼できる大人に相談する
- 自分で直接謝ったとしても、これで終わりではないかもしれない。
- 「先生、実は昨日、〇〇に△△なことを言ってしまって、もしかしたらモラハラだったかもしれません。どうすればいいか悩んでいます」と、正直に相談してみよう。
- 先生は、どうすれば関係を修復できるか、今後どう行動すればいいか、一緒に考えてくれるはずだよ。
- 必要なら、先生から相手に「〇〇くん(さん)が反省しているよ」と伝えてもらうこともできるかもしれないね。
- 周りの友達への態度
- もし、モラハラをしていた現場に他の友達がいたなら、その友達にも嫌な気持ちにさせてしまったかもしれない。
- 「昨日、〇〇に言ったこと、ひどかったよね。なんか嫌な気持ちにさせちゃってごめんね」と、正直に謝ることで、信頼を回復できることもあるよ。
- 他の友達にも、これからは優しい言葉や態度で接するように心がけよう。
- これからの言動を意識して変える
- 人の意見を最後まで聞く:相手が話している途中で遮ったり、すぐに否定したりしないように気をつけよう。
- 「でも」「だって」を減らす:何か言われた時に、すぐに言い訳をしていないか、立ち止まって考えてみよう。
- 人をバカにする言葉を使わない:冗談のつもりでも、相手を傷つける言葉は使わないと決めて、意識的にやめていこう。
- 「ありがとう」「ごめんね」をきちんと言う:感謝や謝罪の言葉を素直に伝える習慣をつけよう。
- 自分の感情をコントロールする: 怒りやイライラを感じた時に、すぐに相手にぶつけないように、深呼吸したり、少しその場を離れたりする練習をしてみよう。
もし、何度も繰り返してしまうと感じたら…
もし、自分では気を付けているつもりなのに、つい同じような言動をしてしまう、何度も人間関係でつまずいてしまうと感じるなら、それはあなたの性格や心の癖が関係しているのかもしれない。
そんな時は、スクールカウンセラーの先生や、心療内科の先生、心理の専門家など、話を聞いてくれる大人に相談してみるのもすごく良い方法だよ。自分のことをもっと深く理解して、変わりたいという気持ちをサポートしてくれるはずだよ。
自分のモラハラに気づき、そこから変わろうとすることは、とても大きな一歩です。
勇気を出して、これからの人間関係をより良いものにしていきましょう。