心の平和を守る話し方と接し方
「モラハラ」って、相手の嫌な言葉や態度で、心がジワジワ傷つけられることだったよね。もしかしたら、あなたも学校や家で、そんな辛い経験をしているかもしれません。
でも、安心してください。
モラハラから自分を守るための「魔法の言葉」や「特別な態度」があるんです！
今日は、そんなコミュニケーションの技（わざ）・コツをいくつか紹介します。
これで、あなたの心の平和を守ろう！
大事なこと：自分を守るための技だよ
これから教えるのは、相手を攻撃するためのものではありません。あなたがこれ以上傷つかないために、そして、少しでも嫌な気持ちを減らすための、自分を守る「盾（たて）」のようなものです。
コツ１：感情的にならない「ポーカーフェイス」
モラハラをする人は、あなたが嫌がったり、怒ったり、悲しんだりする顔を見るのが好きなことがあります。
だから、あなたの感情を表に出さないのが、とっても大事な「技」なんだ。
- どうする？
- 相手が嫌なことを言ってきたら、表情をできるだけ変えずに、無表情でいる。
- 心の中では「また始まったな」「何言ってるんだろう、この人」と、自分とは関係ないことのように受け流す練習をしてみよう。
- 無理に笑顔を作る必要はないよ。クールなままでOK。
- 相手が嫌なことを言ってきたら、表情をできるだけ変えずに、無表情でいる。
- なぜ効くの？
- あなたの反応がないと、相手は「あれ？効かないな？」と思って、それ以上攻撃してこなくなることがあるよ。
- あなたの反応がないと、相手は「あれ？効かないな？」と思って、それ以上攻撃してこなくなることがあるよ。
コツ２：短く、サラッと返す「オウム返し＆一言返し」
相手の言葉に、いちいち言い返したり、長々と説明したりするのはやめよう。
相手のペースに巻き込まれちゃうからね。
- どうする？
- 相手が何か嫌なことを言ってきたら、「そうなんだ」「ふーん」「はい」など、感情のこもらない短い言葉で終わらせる。
- 相手の言った言葉をそのまま繰り返す「オウム返し」も有効だよ。
- 例：
- 相手：「お前、本当にバカだな。」
- あなた：「バカね、そっか。」（感情を入れずに）
- 相手：「何言ってるんだよ、意味分かってる？」
- あなた：「意味、ね。」（サラッと）
- 例：
- 相手が何か嫌なことを言ってきたら、「そうなんだ」「ふーん」「はい」など、感情のこもらない短い言葉で終わらせる。
- なぜ効くの？
- 会話が膨らまないから、相手も続けるのがつまらなくなるよ。
- 会話が膨らまないから、相手も続けるのがつまらなくなるよ。
コツ３：「私メッセージ」で気持ちを伝える（でも無理しないで！）
相手が自分の行動に無自覚なタイプで、しかもあなたが冷静に話せる状況なら、一度だけ試してみるのもアリです。ただし、相手が怒り出すリスクもあるので、無理は絶対にしないでください。
- どうする？
- 相手を責める「あなたは〇〇だ」ではなく、「私はどう感じるか」を伝える。
例：
「〇〇って言われると、私は悲しい気持ちになるんだ。」
「△△な態度をとられると、私は困ってしまうな。」
- 相手を責める「あなたは〇〇だ」ではなく、「私はどう感じるか」を伝える。
- なぜ効くの？
- 相手は「自分を責められている」と感じにくいので、話を受け止めてくれる可能性があります。
- 相手は「自分を責められている」と感じにくいので、話を受け止めてくれる可能性があります。
コツ４：物理的に「距離を置く」
言葉や態度で自分を守るのが難しい時、一番効果的なのが、相手と距離を置くことです。
- どうする？
- 嫌なことが始まったら、「ちょっとごめん」などと言って、その場を離れる。
- 相手が近くにいる場所（廊下、休み時間など）を避けて行動する。
- 部活やグループ活動で離れるのが難しいなら、先生に相談して席替えをお願いする、グループを変えてもらうなども考えてみよう。
- 嫌なことが始まったら、「ちょっとごめん」などと言って、その場を離れる。
- なぜ効くの？
- 相手の攻撃から直接身を守れるし、あなた自身の心の負担も減らせるよ。
- 相手の攻撃から直接身を守れるし、あなた自身の心の負担も減らせるよ。
コツ５：頼れる「大人」に相談する（これが最強の盾！）
どんな技を使っても、一番効果的で、あなたのことをしっかり守ってくれるのは、
やっぱり信頼できる大人に相談することです。
- 誰に相談する？
- お父さん、お母さん、家の人
- 担任の先生、スクールカウンセラー、保健室の先生
- 部活の顧問、塾の先生
- もし学校や家に言いにくかったら、24時間子供SOSダイヤル（0120-0-78310）や子どもの人権110番（0120-007-110）など、外部の相談窓口もたくさんあるよ。
- お父さん、お母さん、家の人
- どう伝える？
- 「いつ、どこで、誰に、何を言われたか」を具体的にメモしておくと、スムーズに話せるよ。
- 「〇〇さんの△△という言動で、学校に行くのがつらいです」「私はとても悲しい気持ちになります」と、自分の正直な気持ちも伝えてみよう。
- 「いつ、どこで、誰に、何を言われたか」を具体的にメモしておくと、スムーズに話せるよ。
- なぜ効くの？
- 大人は、あなた一人では解決できない問題を、より良い方法で解決してくれます。
必要なら、相手に指導をしてくれたり、環境を変えてくれたりするでしょう。
- 大人は、あなた一人では解決できない問題を、より良い方法で解決してくれます。
忘れないでほしいこと：自分を大切に！
モラハラから自分を守るコミュニケーション術は、練習が必要なものも多いかもしれません。
でも、一番大切なのは、あなたがこれ以上傷つかないこと、そして、あなたの心が平和でいられることです。
もし、辛い気持ちが続いたり、学校に行くのがしんどくなったりしたら、無理しないでください。
あなたの心の平和を守るために、これらの技を使ったり、信頼できる大人に頼ったりする勇気を持ってくださいね。
あなたは一人じゃないよ。あなたの心の平和を守るために、どんな一歩を踏み出しますか？
