・サボるのは、モラハラになるかな?

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授業中サボったり、係の仕事をしないのは「モラハラ」になるの?

学校生活では、みんなで協力して色々なことをするよね。授業を真面目に受けること、係の仕事をちゃんとやること、グループでの話し合いに参加すること…どれも、みんなで気持ちよく過ごすために大切なことだよね。

でも、もし、いつも授業中に寝てばかりいる人がいたり、係の仕事を全然やらない人がいたりしたら、どう感じるかな? 「なんだかモヤモヤするな」「ずるいな」って思う人もいるかもしれないね。

じゃあ、こういう「サボる」「やらない」っていう行動は、「モラハラ」になるんだろうか? 今日は、このことについて一緒に考えてみよう。


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結論から言うと…「直接モラハラではない」ことが多い

まず、ズバリ答えると、授業をサボったり、係の仕事をしない行動は、それだけでは「直接モラハラ」にはならないことが多いです。

「え、そうなの?」って思うかもしれないね。

モラハラって、どんなことだったっけ?

前に説明したように、モラハラは、言葉や態度で、相手の心を傷つけたり、自信をなくさせたりする「心の攻撃」のことだったよね。相手をわざと苦しめようとしたり、自分をコントロールしようとしたりする意味合いが強いんだ。

サボる行為とモラハラのちがい

  • サボる・やらない行動:
    • これは、その人の「怠け癖」だったり、「やる気がない」こと、あるいは「どうしていいかわからない」などの理由で起こることが多いんだ。
    • 「特定の人を精神的に攻撃しよう」という強い気持ちは、直接的にはないことが多いんだよ。
    • この行動で困るのは、直接攻撃される人というよりも、クラス全体やグループ全体、そしてその人の代わりに頑張っている人だよね。



でも、サボる行為が「モラハラにつながる」こともある!

じゃあ、サボっていても全然問題ないの? って言ったら、そうじゃないんだ。

直接モラハラじゃなくても、その行動が周りの人に与える影響によっては、
結果的にモラハラと同じくらい嫌な気持ちにさせたり、別の問題を引き起こしたりすることがあるんだよ。

1.周りの人が「心を傷つけられる」場合

  • 負担が押しつけられて疲弊する:
    • 係の仕事をサボる人がいると、その分の仕事は、結局他の誰かがやらないといけなくなるよね。

    • 「なんで自分ばっかりこんなに大変なんだろう…」「頑張っても意味ないのかな…」って、頑張っている人が精神的に疲れ果ててしまうことがあるんだ。これは、直接的な言葉の攻撃じゃなくても、モラハラを受けているような嫌な気持ちにさせてしまうよね。

  • 「見捨てられている」と感じる:
    • グループワークで一人だけ何もせず、他の人が頑張っていても関心を示さない、みたいな行動が続くと、頑張っている人は「自分だけが頑張っている」「この人には頼れない」と感じて、孤独感や不信感を抱いてしまうことがあるよ。


2.「いじめ」につながる危険性も

  • サボる人に対して、周りの人が不満をため込みすぎて、無視したり、陰で悪口を言ったり、仲間外れにしたりすることがあるかもしれない。これは、いじめにつながってしまう、とっても危険な状況だよね。

3.「パワハラ」のきっかけになることも

  • もし、先生や先輩が、仕事をしない生徒や後輩に対して、感情的に怒鳴りつけたり、人格を否定するような言葉を使ったりしたら、それは「パワハラ」になってしまうんだ。

  • 「サボる」という問題行動があっても、それを注意する側が「やりすぎ」たら、新しいハラスメントが生まれてしまうことだってあるんだよ。



じゃあ、「サボる人」にどう対応すればいい?

直接モラハラじゃなくても、その行動が問題であることに変わりはないよね。そんな時は、どうすればいいんだろう?

  1. まずは、直接話してみる(冷静に、具体的に)

    • もし、その人と普通に話せる関係なら、落ち着いた時に「ねぇ、係の仕事の〇〇、今週まだ手つけてないみたいだけど、もしよかったら手伝うことある? みんなで協力して終わらせたいんだ」みたいに、具体的に何を心配しているかを伝えてみよう。

    • 「私(僕)は困る」というメッセージで伝えるのがポイントだよ。

    • 「どうしてやらないの?」と責めるのではなく、「何か困っていることでもあるの?」と、相手の状況を尋ねる姿勢も大切だよ。




  2. 先生や信頼できる大人に相談する

    • 直接話すのが難しい、あるいは話しても改善しない場合は、迷わず先生に相談しよう。

    • 「〇〇くん(さん)が、係の仕事をなかなかやらないので、私(僕)たちの負担が大きくなっています。何かあったのでしょうか?」と、具体的な状況と、それがクラスやグループにどう影響しているかを伝えてみてね。

    • 先生は、その生徒の状況を把握したり、指導したりしてくれるはずだよ。




  3. 完璧を求めすぎない

    • どうしても変わらない人もいるかもしれない。そういう時は、必要以上に完璧を求めすぎず、「自分のできる範囲でベストを尽くす」という気持ちも大切だよ。そして、やはり大人に相談し、クラスやグループ全体でどうすればいいか考えてもらうように働きかけよう。



「サボる」「やらない」という行動は、一見すると個人的な問題に見えるかもしれない。でも、それが積み重なると、周りの人の心に負担をかけたり、クラス全体の雰囲気を悪くしたりして、モラハラと同じくらい嫌な状況を生み出すことがあるんだ。

みんなが安心して学校生活を送れるように、困っている人がいたら助ける、そして、困っていることをちゃんと誰かに伝えることが、とても大切だよ。