・モラハラしている自覚が無い人に、なんて言う?

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悪気がない、無自覚な相手にどう伝えたらいい?

学校生活の中で、「なんだかあの人、いつも周りの人を嫌な気持ちにさせてる気がするな…」とか、「〇〇ちゃんの言い方、ちょっときついけど、本人は全然気づいてないみたい…」って感じること、ないかな?

実は、モラハラをする人の中には、「自分は人を傷つけている」っていう自覚が全くない人がいるんだ。
悪気がないからこそ、周りも「どうしたらいいんだろう…」って、困ってしまうことがあるよね。

今回は、そんな「無自覚なモラハラ」をしてしまっている相手に、どうやって伝えたらいいのか、どう対応したらいいのかを、みんなで考えていこう。


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大事なこと:相手を「悪い人」と決めつけない

無自覚なモラハラをしている人は、本当に悪気がないことが多いんだ。だから、「あなたはモラハラしてる!」って決めつけたり、怒ったりすると、相手はびっくりして、かえって心を閉ざしてしまうかもしれない。

相手の人格(その人自身)を責めるんじゃなくて、「その人の言動(言葉や態度)が、周りの人にどんな影響を与えているか」という点に焦点を当てて伝えることが、すごく大切だよ。


ステップ1:まずは、自分の気持ちを整理しよう

相手に何かを伝える前に、まず自分の心の中を落ち着かせることが大事だよ。

  1. 何が嫌だと感じたかを具体的にメモする:
    • 「いつ、どこで、どんな言葉を言われたり、どんな態度をとられたりして、自分がどう感じたか」を具体的に書き出してみよう。
    • 例:「昨日、休み時間に〇〇くんが『お前は本当に頭が悪いな』って笑いながら言った。〇〇くんはからかってるつもりだったみたいだけど、私はすごく悲しかったし、自分を責めてしまった。」
    • 相手に悪意はなかったのかもしれないけど、結果的に自分がどう感じたか、という視点で書くのがポイントだよ。
  2. 伝える目的をはっきりさせる:
    • 相手を怒らせたい? 傷つけたい? そうじゃないよね。
    • 目的は「相手に自分の言動に気づいてもらって、関係を良くしたい」こと。これを忘れずにいよう。

ステップ2:信頼できる大人に相談する(これが一番安心!)

無自覚な相手に直接伝えるのは、とても勇気がいるし、難しいことだよね。だから、まずは大人に相談して、間に入ってもらうのが一番安心で、効果的な方法だよ。

  1. 先生(担任、スクールカウンセラー、保健室の先生)に相談する:
    • 伝え方の例:「先生、〇〇くん(さん)のことなんですけど、多分悪気はないと思うんですけど、△△という言い方(具体的な言動)をされると、私(僕)や周りの友達が辛い気持ちになっています。本人も気づいていないようなので、先生からそれとなく伝えていただけないでしょうか。」
    • ポイント: 「悪気はないと思うけど」という言葉を入れることで、先生も相手を頭ごなしに悪者扱いせず、穏やかに指導しやすくなるよ。
    • 先生に、クラス全体へのコミュニケーションに関する注意を促してもらったり、個別に〇〇くんに話してもらったりするようにお願いしてみよう。
  2. お父さん、お母さん、または家の人(保護者)に相談する:
    • 家の人に状況を話して、学校に連絡してもらうのも一つの方法だよ。家の人から先生に話してもらうことで、学校もより真剣に対応してくれるようになるよ。

ステップ3:直接伝える方法(勇気が必要だけど、できるなら)

大人に相談する前に、あるいは相談と並行して、もしあなたが「直接話してみたい」と感じるなら、以下の方法を試してみることもできるよ。ただし、相手が感情的になったり、逆ギレしたりするリスクもあるから、十分注意して、無理はしないでね

  1. 話す「場所」と「タイミング」を選ぶ:
    • 二人きりではない場所: 他の友達が近くにいる、先生が通りかかりやすい場所など、もしもの時に助けを求められる場所を選ぼう。
    • 相手が落ち着いている時: 相手が機嫌が悪い時や、忙しい時、疲れている時は避けて、落ち着いて話ができるタイミングを選んでね。
    • 話は短く、すぐに切り上げる: 長々と説明せず、伝えたいことをパッと伝えて、すぐに会話を終わらせる準備をしておこう。
  2. 「私メッセージ」で具体的に伝える:
    • 相手を責める言葉は使わない: 「あなたはいつも〇〇だ」とか「お前が悪い」とは言わないでね。
    • 自分の気持ちと具体的な行動に焦点を当てる:
      • 伝え方の例:
        • 「〇〇くん(さん)、ちょっと話していいかな? 先日、授業中に『お前は本当に頭が悪いな』って言った時、私はとても悲しい気持ちになったんだ。からかっているつもりだったかもしれないけど、私は結構傷つくんだ。」
        • 「〇〇くん(さん)が△△(例:話している途中で意見を遮る)をすると、私の話が途中で終わってしまって、少し残念な気持ちになるんだ。もしよかったら、もう少し最後まで話を聞いてもらえると嬉しいな。」
      • ポイント:
        • 「〇〇という言葉で」「〇〇という態度で」というように、具体的な行動を指摘する。
        • 「私は悲しい」「私は困る」というように、「私」を主語にして自分の感情を伝える
        • 「からかっているつもりだったのかもしれないけど」と、相手の気持ちを少し想像する言葉を入れると、相手も受け止めやすくなることがあるよ。
  3. 相手の反応を見る:
    • 相手が謝罪したり、戸惑ったりする様子を見せたら、そこで話を切り上げ、「分かってくれてありがとう」と感謝を伝えよう。
    • もし相手が逆ギレしたり、言い訳を始めたりしたら、それ以上は話を進めず、すぐにその場を離れよう。「そうなんだね」「わかった」などとだけ返して、会話を終わらせるのが賢明だよ。

ステップ4:その後の接し方と自分のケア

  1. 相手の行動の変化に注目する:
    • もし相手が、あなたの言葉や先生からの注意を受けて、言動を改善しようと努力している様子が見られたら、その変化を認めてあげよう。
    • 「最近、〇〇してくれてありがとう」といったポジティブな言葉を伝えるのもいいよ。
  2. 変化がなければ、再度相談する:
    • 何度伝えても変化が見られない、あるいは状況が悪化する場合は、無理に直接関わろうとせず、ステップ2の大人への相談を強化し、自分との間に適切な距離を置くことを優先しよう。
  3. 自分の心のケアを忘れない:
    • このような問題に関わっていると、心が疲れてしまうことがある。好きなことをする時間を作ったり、信頼できる友達と過ごしたりして、自分の心を大切にね。

無自覚なモラハラに気づいて、そこから良い関係を築こうとすることは、とても難しいことだけど、大切なことだよ。あなたの勇気と、周りの大人のサポートがあれば、きっと状況は良い方向に変わっていくはずだよ。